アウトドアウェアへの興味とファッション性とが融合してWMのコレクションが形作られているように、そこには、スタイリングと実用性とが結びついたデザインが生まれている。多摩美術大学の染織科でテキスタイルを学び、デザインと職人技術との両方に触れながらモノ作りに触れてきた相澤が、できあがった服を通じて生まれたひとつのコミュニケーションについて話してくれた。
「ブランドを立ち上げたシーズンの洋服を着てくださっている年配のお客さまがいらっしゃって、5年前に買って、いろんなところに着ていったと話してくださったんです。すごく丈夫で、5年経っても全然現役で行けると。僕自身、スタイルをころころ変えるわけじゃないので、5年間ずっと着てもらって、やっぱり自分たちのウェアがいいと思ってもらえるのはすごく嬉しいです。ワードローブにWMのアイテムがあって、それを気に入っているから新しいコレクションをまた買って、ワードローブにプラスしてもらえる。そういうのが理想的だと思っています」
手書きでのテキスタイルのデザインをはじめ、もともとのアートや造形への興味に裏付けられた創作を相澤は行っている。そして、WMを展開しながら、レディースブランドporal.の立ち上げや海外展開も含めて、あくまでも自己模倣に陥ることなく前進を続ける。
「ファッションショーでどういう表現をするか、日本以外の人にもどう受け入れてもらうか、という部分ももちろんですけど、服を毎シーズン作る限りは、チャレンジをしなければいけないと思うんですよ。レディースをやってみて再認識したこととしては、レディースはすごく自由で、ある意味、何をやってもいい。素材もスタイルも、ファッションとしての間口がすごく広い。でもメンズは違う。自分が着ることを考えても、デコラティブなものは好きじゃないし、限られている部分がある。その中でどうやって奥行きのある服作りをしていくか、そう考えると、地に足の着いたモノ作りと、やったことのないことをどんどん試していくチャレンジする部分と、両方を持っている必要があります。メンズに関しては、そのチャレンジの部分をもっともっと広げていきたいです」
White Mountaineering