映画監督 諏訪敦彦 経験 映画を豊かにするもの
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独特の即興的演出技法が知られる映画監督の諏訪敦彦。日仏合同で製作され、フランス人俳優イポリット・ジラルドと共同監督で臨んだ新作「ユキとニナ」はひとりの少女の成長を追った映画だ。
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1999年『M/OTHER』で、第52回カンヌ国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞。その後『H STORY』『不完全なふたり』、2006年にはフランスのオムニバス映画『パリ、ジュテーム』でパリ2区を舞台にした『ヴィクトワール広場』を手がけ、国内外の評価が高い映画監督の諏訪敦彦。

5年の親交を経て、フランス人俳優イポリット・ジラルドとの共同監督で製作した新作『ユキとニナ』では、役割を分担するのではなく、常にふたりで立ち向かったという。そして撮影中、「できないものはできない」とはっきり態度を表明した、今回初演技となるユキ役のノエ・サンピ。彼女がこの映画をとても独特なものに導き、最終的には監督が全く想像もしなかった形の映画に仕上がった。

『ユキとニナ』はフランス人の父と日本人の母を持つ少女ユキに起きる両親の離婚、親友ニナとの友情と別れを描き、こどもから一歩成長する少女の姿を綴った人間ドラマだ。

色々な人が参加してゆく共同作業の中で映画は成長していく、またそれを期待して撮影に臨んだという本作。そして自身にとって映画の豊かさとは、観客がつくりだすものであり、作家がつくりだすものではないと語る諏訪監督は、今後も様々な共同作業の中で何が可能であるかということを、映画の中に求めていくようだ。

牧田慎太郎

 

『ユキとニナ』公式サイト

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