「Kilroy」シリーズを集めた作品集「WISH YOU WERE HERE」を見せてくれたエリックは、本という形式への強いこだわりを持っている。アートスクールでグラフィックデザインを学び、自分の作品集をはじめ、ビジュアルブックをプロデュースするために出版社「And Press」も2009年に立ち上げた。
「自分にとって出版というのはホントに大事なジャンルだ。本を作ってもそんなに儲かるわけじゃないし、作るのに時間もかかる。それでも続けるのは、本が好きだし、そういう仲間とパッションを共有できるから。カッコいいZINEを作ってる友だちも多いから、それをいいマテリアルで形にするために出版社を始めた。商業的な成功ではなく、あくまでもクールなものを作ることが目的だね」
以前DEFRAGでもインタビューをしたParra(http://mediadefrag.jp/people/profile029parra/)や、エーロン・ボンダロフ、ケヴィン・リヨンなどの作品集を出版してきた。原宿のギャラリー、COMMONで原画を展示した自らの作品集についても次のように語っており、今後の制作にも期待が高まってくる。
「作品集には、220以上の作品を収録した。『Kilroy』の反復をひたすら見せられるのが、本にしたときの魅力だと考えたんだ。それを展示する際には、やはりこれだけ多くを集めれば、本のページをめくって見るのとは違う文脈やストーリーが生まれる。アートやデザインの制作をしていると、エアブラシの赤と鉛筆の黒で描いた同じイメージが、形態によって別の印象を持つおもしろさもあるね」