少女=アイドルの絵を描き続けるアーティストの大竹夏紀。その作品は、小柄な体から生み出されたとは思えない程、豊かな色彩とダイナミズムに溢れている。彼女の個展「Affection of idols」がDIESEL DENIM GALLERY AOYAMAにて開催されている。
幼少の頃は少女漫画に夢中だったという彼女が、現在も作品のテーマとして少女=アイドルを描いている理由は「夢や希望があり、現実感はないが妄想が自由に抱け、皆に元気をくれるアイドルは、自身にとって一番テンションが上がるテーマだから」だと語ってくれた。
多摩美術大学在籍中、様々な染色方法を模索する中で出会ったのが、ろうけつ染めだった。仕上げにスピードを要する為、やれることとやれないことがハッキリしているこの技法は、せっかちな自分に一番合っていると笑いながら語る彼女。最終的に仕上がった作品は自分が意図したもの以上のものになるという偶発性もその要因にあげる。布と科学染料の組み合わせから生まれる蛍光の色彩が、作品にPOPな印象を与えることから、一番大事なものを表現する時はろうけつ染めに決めているようだ。
人々の欲望を叶え、それぞれの妄想力を掻き立てるアイドル。そんな妄想のもつポジティブな力を信じて、自らも見るだけで元気になり、明日への活力をもらうというアイドルという存在への探求は、これからもまだまだ続きそうだ。
牧田慎太郎