新潟を拠点とすることの利点を金森はいくつか挙げていた。「水、空気、米がうまいこと」。舞踊を行う専門的な身体を作るためには、いいものを摂取して心身ともに健康である必要がある。「過剰な情報量や誘惑から自由でいられること」。大都会との刺激から離れたところでトレーニングを重ね、そこから生まれる創作に没頭できる環境がそこにはある。ついでにいえば、東京まで新幹線で2時間程度。喧騒が恋しくなったら新幹線に乗ればいい。そして、Noismには新潟市民芸術文化会館「りゅーとぴあ」のリハーサル室が用意されている。金森も含め、Noismのメンバーたちは朝起きるとストレッチをし、午前中から夕方までみっちりとレッスンを行う。レッスン後には、やはり各自がストレッチ。徹底している。“専門的な身体”にこだわる金森にとって、絶好の環境が用意されたのだ。新作を手がけるときにも、これだけの環境があるからこそ、妥協することなく完成度を追求できる。カンパニーとしてのNoismに厚みを持たせるべく、今年から研修生カンパニーとしてNoism 2を立ち上げた。世界に向けてオリジナルの舞踊芸術を発信するための地盤が、新潟で着実に固まり始めている。
中島良平
金森穣オフィシャルサイト
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