ガールズバイシクルアドバイザー、久世律。女性のための自転車を組んだり、コンプリートされたガールズバイクをプロデュースする彼女にとって、“自転車のカスタム”とはファッション・コーディネイトの感覚に近い。
「洋服を選ぶ感覚でパーツを選ぶ」とは、機能性をないがしろにして、見た目重視ということではない。あくまで自転車を組む際の最優先は機能面。とくに“女性のための”となると、軽量さやエクササイズ仕様という観点にも注意しているようだ。街を安全に走ることはもちろん踏まえたうえで、パーツを選ぶ視点が、これまでの男性目線で組み立てられてきたセオリーとは違い、カラーリングひとつとっても、女性的でオリジナルな魅力を放っている。
「自転車を乗るようになってから、東京の街が生き物みたいに感じれるようになりましたね。とくに私は関西出身なので、地図や路線図だけで東京を理解していたときには見えてこなかった“目印”が、街にポツンポツンとできてきました。それは人だったり、お店だったり、自分だけの地図が描けるようになった。自転車が自分の世界が広げてくれて、深めてくれた。輪ができたんですね。自転車の移動だと、5分だけ立ち寄ってる、ってことも気軽にできますよね? 人とのコミュニケーションの頻度を上げてくれる。それと、走ることでエクササイズの効果もあったり、自分の身体のコンディションを自転車に乗る度に知ることもできて。それは女の子として嬉しいことですよね。疲れてるな〜とか、調子いいな、とか。これが、私が捉えてる自転車の魅力なんですね」
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