インタビューを終えて、絵を描いてほしいとアリシアにスケッチブックを渡した。事前に知らせてはいたが、テーマは彼女にお任せ。ライブ前だったので「ライブについてでも」と提案すると、「何を描くか考えてなかったわねぇ」などと呟きつつも、すぐに紙の上でペンを走らせ始めた。「ライブでパフォーマンスをするときに大切なのは、見てくれている観客に対して愛情を持って表現すること。そうすれば、観客も愛情を持って私の歌を聴いてくれる」。そう話しながらスラスラと描き上げたのが、ステージで歌うアリシアと、観客と、空間を満たすハートの絵だ。自然の中での生活を実践するにしても、音楽や絵などで表現をするにしても、彼女には本当に気負いも衒いもないように感じられた。エコやLOHAS的な観点で、彼女の考えや著書から学べることも多いかもしれないが、それよりも、自分の欲求にしたがい、それを実現するために何が必要かを考え続けている純粋な姿勢が印象的だった。リアルな体験とそこから得た知識を淡々と語るだけだから、彼女の話や著作が多くの人に愛され続けているのだろう。
中島良平
(アリシア・ベイ・ローレル公式サイト)
(ギャラリー・スピークフォー公式サイト)